
南禅寺の水路閣(サスペンスドマラによく出てくるところです)
ぼくの育った京都の家は山と山のあいだにある。
ひと山、西に越えれば京都市内、東に越えれば大津。
山入ると昔からの山道が縦横無尽に続いており、
知ってさえいれば裏山からいろいろな観光名所へと歩いていくことができる。
有名なところでは、
大文字山や銀閣寺 約2時間
南禅寺やインクライン 約1時間
大文字などは大のてっぺんに上から着地することになるので、
最後に急に視界が開け、京都の街がパノラマとなって現れるので圧巻だ。
そんなわけで、地域のイベントなどではいろいろなコースのハイキングが度々催される。
小学生の頃、そんなイベントのひとつで
「家族ぐるみで南禅寺まで歩いてみよう〜!」
みたいなのがあった。
うちで参加したのは母、ぼくと弟の3人。
大勢の参加者だったので途中で自然に3つほどの集団に別れることとなった。
元気いっぱいのぼくと弟はトップ集団に交じって40分ほどで南禅寺に到着。
しかしその後、待てども待てども母のいる最後のマイペースグループは現れない。
水路閣あたりで兄弟不安な心持ちで待つ。
結局、汗まみれのおばちゃんグループが到着したのは1時間も
経った後だった。
母が言うには
「なんかなあ。
橋を渡ってどんどん行ったらなあ、
お墓に辿りついてしもてなあ。
十字架のお墓がいっぱいあって気持ち悪かったでええ〜」
その後、大人になるまでに何度もそのコースを歩いたし、
興味を持って知らないコースへも分け入ってはみたが、
その「十字架のあるお墓」に辿りつくことはできなかった。
それは夏の暑さに死にかかっていたおばちゃんたちが見た集団幻覚だったのではないだろうか。。。
【さとこと月日記2008の最新記事】
桜のお花見の頃と、それ以外のときの人数の違いにビックリしたー。
この水路(よく覚えていない)も見ました。
また行って見たいと思うのですが、それが近くにあるふなさんちが羨ましいです!