どうやらギックリ腰の始まりです。
リハーサル中にだんだんと腰の違和感が増えていき、痛みも増していきました。
帰りには楽器を運ぶどころか、うちの向かいのじいさんの散歩レベルの歩行能力に…。
翌日も具合は変わらず、鈍い痛みに耐え、のろのろと準備をして大阪に向かいます。
大丸ではたくさんのスタッフになにもかも運んでもらい、セッティングもしてもらって本番に突入。
始まってしまってアドレナリンが出れば、痛みは感じないのでなんとかなるのです。
騙し騙し本編を無事に終えることができ、ステージはアンコールへ進みます。
そして、
アンコールの1曲めは名曲「MIDNIGHT MOVIE」。
このセットリストで唯一のシンセ鍵盤でのイントロ演奏です。
そうです。
椅子から立って中腰での演奏であります。
腰にたいへんな負担がかかります。

キリキリとへんな痛みが背骨を伝って登ってくる中、なんとかイントロをひき終えて歌に入ると、
タケカワさんのひと声が聞こえました。
「だめだった!もっかいやろう」
この曲、無関係の調に転調しながら歌い始めなければならないおそろしいアレンジなのです。
もっかい最初からです。
中腰のイントロとの戦いを再び乗り越えて、歌に入ると、
タケカワさんの叫びが聞こえました。
「やっぱりだめじゃん!わははは!もっかい」
もっかい最初からです。
三度めのイントロがスタート。
ザリザリザリザリ。
砂糖でコーティングされたお菓子を噛むような音が背骨を上がってきました。
ザリザリザリザリ。
うわああああああ!!
翌日治りました。
「ミッドナイトムービー ショック療法」完了です。
ありがとうございました。